WONTIME JOURNAL / DOG CARE
留守番の不安に、
気づいてあげることから。
吠える・壊す・落ち着かない…。
愛犬のサインを知り、無理のない一歩を考えましょう。
こんにちは、WonTimeのマツです🐾
「留守番中、うちの子は大丈夫かな」——外出のたびに、そんな不安を感じたことはありませんか。中には、単なる寂しがりではなく、「分離不安症」と呼ばれる状態が隠れているケースもあります。
イベント会場でも「分離不安症かもしれないんですが、どう見分ければいいですか?」というご相談をよくいただきます。今回は、気づいておきたい症状から原因、家庭でできる工夫、動物病院に相談する目安まで整理します。
- 分離不安症が疑われる10のサイン
- 留守番中の様子を見分けるポイント
- 愛犬のペースに合わせた対策と受診の目安
この記事は一般的な情報をお伝えするもので、診断に代わるものではありません。気になる変化がある場合は、獣医師にご相談ください。
SECTION 01分離不安症とは何か

分離不安症とは、飼い主さんなど愛着のある相手と離れることに強い不安を感じ、鳴き声や破壊、粗相などの行動が現れる状態です。愛犬自身がつらさを感じ、生活に支障が出ている点に目を向けることが大切です。
ただし、留守番中のトラブルがすべて分離不安症とは限りません。外の音への反応や退屈、排泄を我慢できる時間、体調の問題なども含めて判断する必要があります。
SECTION 02疑われる10の症状

次の10項目は、日常の様子を振り返るための観察ポイントです。診断用のチェックリストではありません。
- 外出の準備をすると、強くそわそわする鍵やバッグ、着替えなどをきっかけに不安そうな様子を見せる。
- 一人になると、吠える・遠吠えをする飼い主さんと離れたときに、鳴き声が続いたり繰り返されたりする。
- 家具やドア周りを壊そうとする出口を引っかく、ドア枠をかじるなどの行動が見られる。
- 留守番中の粗相が増える普段できているトイレが、留守番中にうまくいかなくなる。
- よだれが増える・震える離れる場面に伴って体の反応が見られる。体調不良との区別も必要。
- 落ち着かず、行ったり来たりする同じ場所を往復するなど、休めない様子が見られる。
- 留守番中は、おやつやごはんを食べない普段は好きなものでも、飼い主さんがいないと口にしない。
- 飼い主さんの後をついて回る離れようとすると強く不安がる。ただし、後追いだけでは判断できない。
- 帰宅時の興奮がとても強い激しい歓迎が見られる。ただし、喜び方だけで分離不安症とはいえない。
- 脱出しようとして、自分を傷つける窓やケージなどから無理に出ようとし、歯や爪、皮膚を傷つける。
複数当てはまっても断定はできず、1つでも自傷や強いパニックがあれば相談が必要です。嘔吐や体を舐め続ける行動も、不安だけでなく病気や痛みなどが関係することがあります。
SECTION 03単なる寂しがりとの見分け方

「寂しがり」は医学的な診断名ではなく、明確な時間の境界もありません。飼い主さんと離れることに関連して、どれほど苦痛が生じているかを観察します。
| 観察する場面 | 比較的落ち着いている様子 | 相談を考えたい様子 |
|---|---|---|
| 出発前後 | 気にするが、その後休める | 強い不安やパニックがある |
| 留守番中 | 休息や普段の行動ができる | 吠える・歩き回る・壊すなどが見られる |
| 体への影響 | 目立った変化がない | 強いよだれ、震え、けががある |
分離不安に伴う行動は、外出直後から現れることもあります。「時間とともに悪化すること」や「留守番中ずっと続くこと」が必須条件ではありません。

- 出発から何分・何秒で変化が起きるか
- 行動がどれくらい続くか、途中で休めるか
- 物音など、きっかけになりそうな出来事
- 在宅中にも同じ行動があるか
症状の見方や他の原因との区別:VCA Animal Hospitals
SECTION 04考えられる原因を比較する

原因は一つに特定できないこともあり、これまでの経験や生活の変化、犬自身の気質などが関わると考えられています。
① 一人で安心して過ごす経験
短い時間を安心して過ごす練習は大切です。ただし、分離不安症をすべて「社会化不足」や飼い主さんの育て方だけで説明することはできません。
② 生活環境やリズムの変化
引っ越し、家族構成の変化、在宅勤務から出勤への切り替えなどが、症状のきっかけになる場合があります。
③ 過去の経験
家族との別れや、留守番中の怖い出来事などが関係することもあります。ただし、保護犬だから必ず分離不安になる、とはいえません。
④ 性格・気質や体調の影響
不安の感じやすさには個体差があります。急な行動の変化では、体調や加齢による変化がないかも獣医師に確認してもらいましょう。
原因探しと同時に、「今、何がつらいのか」「安心して過ごすには何が必要か」を考えていきましょう。
SECTION 05対策を比較検討する

対策は、愛犬の不安の程度に合わせて組み合わせます。まずは記録を取り、生活や体調を確認したうえで取り組みましょう。
| 対策 | 目的 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 段階的な練習 | 安心できる短い分離を重ねる | 不安が出る長さまで無理に延ばさない |
| 環境の工夫・知育トイ | 落ち着いて過ごす選択肢を増やす | 強い不安にはこれだけで対応しない |
| 穏やかな出発・帰宅 | 過度な興奮を避ける | 愛情を控える必要はない |
| 専門家への相談 | 原因を見極め、個別の計画を立てる | 医療的な判断は獣医師へ |
① 不安が出ない長さから、少しずつ
留守番の練習は、愛犬が不安を感じる前に戻れる長さから始めます。犬によっては数十秒でも長く、1〜2秒、あるいは外出準備に慣れる段階からの練習が必要です。
落ち着いて過ごせることを確認しながら、少しずつ進めます。不安のサインが出たら難度を下げ、「吠えても我慢させれば慣れる」と無理をさせないようにしましょう。
② 環境エンリッチメントを取り入れる
年齢や体調に合った散歩・遊び、快適な寝床、排泄の機会などを整えます。知育トイも選択肢の一つですが、不安が強い犬は食べられないことがあり、おやつだけで解決しようとするのは避けましょう。
トイはサイズや丈夫さを確認し、まずは見守れる場面で使用してください。壊す・丸のみするなどの心配があれば、留守中には置かないようにします。
③ 出発・帰宅は穏やかに
大げさに興奮させることを避け、落ち着いた声や動作で接しましょう。これは、愛犬を長時間無視したり、普段のスキンシップをなくしたりするという意味ではありません。
④ 獣医師と連携して取り組む
改善が見られない場合や、不安が強い場合は、動物病院や行動診療に詳しい獣医師へ相談しましょう。必要に応じて、分離不安への対応経験があるトレーナーなどと連携し、愛犬に合った方法を考えます。
帰宅後に破壊や粗相を叱っても、不安の解決にはつながりません。練習中は、家族や信頼できるシッターなどの協力で、苦痛を感じる長さの留守番を減らす方法も検討してください。
段階的な練習と対応の考え方:ASPCA「Separation Anxiety」
SECTION 06症状が重い場合の対応

自傷や激しい脱出行動がある、強い不安が続く、日常生活に支障が出ている場合は、自己判断の練習だけで対応せず、早めに獣医師へ相談しましょう。
慣れていないケージに急に閉じ込めると、脱出しようとしてけがをすることもあります。閉じ込めれば解決すると考えず、安全に過ごせる環境を個別に検討することが大切です。
診察では体の病気などを確認し、必要に応じて行動療法と薬物療法を組み合わせます。お薬の使用や調整は獣医師の判断で行います。
- 留守番中の動画
- いつから、どの場面で起きるかのメモ
- 最近の生活の変化、留守番の時間
- 食欲・排泄・服薬などの情報
けがや繰り返す嘔吐などがあるときは、分離不安と決めつけず、体の状態についても速やかに動物病院へ連絡してください。
SECTION 07WonTimeのハロウィンクッキーについて
SEASONAL TREATS
愛犬と楽しむ、秋のおやつ時間。
WonTimeの「ハロウィンクッキー」は、おばけ・かぼちゃ・コウモリの形をした季節限定の米粉クッキー。さつまいもと米粉をベースに、着色料・香料を使わずに作っています。
飼い主さんと一緒に過ごす時間や、見守れる場面での練習のごほうびに。愛犬の体格や食べ方に合わせて食べやすい大きさにし、与えすぎに気をつけながらお楽しみください。
おやつは分離不安症を治療・予防するものではありません。原材料やアレルギー、給与量をご確認ください。
SECTION 08ころ店長家の実体験
うちのころ店長も、イベントの準備で外出時間が長くなった時期に、一時的に留守番中の様子が不安定になったことがありました。
獣医師に相談したところ、外出前後の態度を淡々とすることと、知育トイの活用をアドバイスいただき、少しずつ落ち着きを取り戻していきました。
自己判断で様子を見続けるのではなく、早めに相談したことで、対応の方向性を知ることができたと感じています。
イベント会場でも、留守番に悩む飼い主さんのお話を伺います。一人で抱え込まず、専門家の意見を聞く大切さを、これからもお伝えしていきたいです。
※ころ店長家の個別の体験です。同じ方法がすべての犬に適しているわけではなく、この体験だけで分離不安症の診断や治療効果を示すものではありません。
SECTION 09まとめ
犬の分離不安症では、飼い主さんと離れることが大きな苦痛になっている場合があります。行動だけを止めようとせず、その背景に目を向けることが大切です。
- 記録する:症状の数ではなく、場面と苦痛の強さを観察する
- 決めつけない:病気や環境など、他の原因も考える
- 無理をさせない:不安が出ない長さから練習する
- 相談する:強い不安や自傷があれば、早めに獣医師へ
愛犬が安心できるペースで、できることから一つずつ。この記事が、毎日の留守番の様子を見つめ直すきっかけになりますように🐾
FAQよくある質問
Q. 成犬になってから発症することもありますか?
はい。環境や生活リズムの変化などをきっかけに、成犬でも症状が現れることがあります。急な変化では体調の問題も含めて、獣医師に相談しましょう。
Q. 多頭飼いにすれば改善しますか?
必ずしも改善するとは限りません。ほかの犬がいても不安を感じる場合があります。改善を目的に頭数を増やす前に、愛犬の状態について専門家に相談してください。
Q. 見守りカメラで確認するだけでも意味がありますか?
はい。留守番中の行動や、その始まるタイミングを客観的に把握するのに役立ちます。撮影した動画を獣医師と共有し、具体的な対策につなげましょう。
文:WonTime マツ
商品説明・ころ店長家の体験はWonTime提供の原稿に基づきます。