こんにちは!
ペットフーディストの松本です。
今、この文章を書きながら、ふと窓の外を見ると
公園の桜が咲き始めているのが見えます🌸
気が付けばあっという間に春到来ですね。
まぁ…うちのころ店長は花より団子派ですが…
ということで今日は知っているようで実は知らない「カルシウム」について
お話していきたいと思います。
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目次
- はじめに
- カルシウムとは
- カルシウムの吸収について
- 血中のカルシウム濃度の調節の仕組み
- カルシウムの過不足と病気
- まとめ
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♦はじめに
お客様から
「身体に良いといわれているフードを与えているのに、なぜか愛犬の体調が思わしくない」
と相談を受けることがあります。
良いと思っていることをしているのにいい結果が出ない…
とっても不安ですよね。
でも実際はどこかが「正しくない」ので結果がでないなんてことが多かったりします。
例えば、私もジムに通っているのですが
トレーニング器具の使い方をきちんと知らないで、自己流でつかっていても
頑張っているのに筋肉がつかない…なんてことがよくあります。
こういう時に一番大事になってくるのは
「何が間違っているのかを理解すること」です。
今回のテーマの「カルシウム」についても
「体にとって取ったほうがいいもの」「骨に良いもの」ってことは知っている方も
多いとは思いますが、正しく理解されていない栄養素の一つではないかと思いますので
ぜひこのBLOGで理解を深めていただき、わんちゃんの健康促進に活用いただけると幸いです。
♦カルシウムとは
カルシウムは、体を構成する栄養素の4%にあたるといわれる、最も多いミネラルで、99%が骨と歯に存在しているといわれています。
(そう考えると歯もすごいですよね)
残りの1%は血液や体液の中で神経伝達、筋肉収縮、血液凝固、細胞膜の恒常性の維持や酵素反応などの生理機能に広く関わっています。
特に生理機能に関しては生きていくために重要なので、血中のカルシウム濃度は決まった範囲で一定の濃度に保つシステムがあります。
またカルシウムはリンとの相互剤用において働くため、リンとのバランスがとても重要になってきます。
♦カルシムの吸収について
実はカルシウムは、吸収率がとても低い栄養素であるたとされており、
体には吸収を促す工夫があります。
吸収についてはじめは胃の中で始まります。
胃の中では胃酸が分泌され、そこに含まれる酸により胃液の濃度が変わります。
胃の中ではまずタンパク質の消化が始まり、このときにカルシウムの消化も行われます。
ただ、カルシウムはもともとの元素のため、これ以上消化ができず。
消化ではなく水に溶けやすい形に変えられるという形になります。
(その際に、胃液が薄まった状態だと、カルシウムは胃から排出後、腸内を通過して便中へ排泄されてしまいます。)
胃の中で水に溶けやすい形状になったカルシウムが次に向かうのは小腸です。
この小腸では、ビタミンDがこのカルシムの吸収を助けてくれますが、
逆にビタミンDが不足しているとまた吸収率はさがってしまいます。
このようにカルシウムを含む食物を摂取しても、条件が整わないと
ほとんど吸収されない…それがカルシウムなんです。
♦血中のカルシウム濃度の調節の仕組み
先ほど記載したように主に小腸からカルシウムは吸収されるわけですが、
吸収されたカルシウムが体の中でどうやって濃度を調節しているのでしょうか。
(過不足があると病気などを引き起こしてしまいます)
実はカルシウムの濃度調節には、
副甲状腺ホルモン(パラソルモン)と甲状腺ホルモン(カルシトニン)、
そして腎臓、小腸、体の中の骨たちが活躍してくれています。
イメージは下記のイラストのような形です。
簡単にご説明すると
血中のカルシウム濃度が低下すると、副甲状腺ホルモン(パラソルモン)が
腎臓・小腸と骨に指示し、腎臓はカルシウムの再吸収を促進させ、骨はその指示に従い、骨を溶かしてカルシウムを放出します。
まさに骨は身を削ってカルシウムを補っています…
これを知ると、カルシウム不足がなぜ骨の弱さにつながるかわかりますよね。
血中のカルシウム濃度が安定してくると甲状腺ホルモン(カルシトニン)、が
もういいよと腎臓、小腸、骨に指示を出します。
生体機能って本当にすごいですよね。
♦カルシウムの過不足と病気
先ほど記載したように体にはカルシウム濃度を一定に保つ機能が働いています。
ただ、食事からのカルシム不足や逆過剰摂取が続くと
副甲状腺、甲状腺、骨、腎臓や消化器官の状態が悪くなり病気になってしまう
可能性があります。
ちなみに各症状例はこんな感じです。
・カルシウム不足の時の症状/
食欲不振、元気消失、筋肉の引きつりや痙攣、硬直した歩き方、発熱など
・カルシウム過剰摂取の時の症状/
食欲不振、元気消失、多飲多尿、尿路結石症に伴う痛みなど
しっかりと食事内容を管理しつつ、定期健診などを行うことが
わんちゃんたちの健康維持につながりますね。
♦まとめ
「カルシウムを多く含む食事をしっかり食べれば骨も強くなるし、健康になれる」
そう考えられる飼い主さんも意外に多いかもしれません。
カルシウムをしっかりとることはもちろん大事ですが、与えるだけではなく
しっかり利用できるようにほかの食事なども管理してあげることがとても大事ですね。
おやつやトッピングをあげすぎていないか?
カルシウムが吸収しやすい食事管理ができているか?
そういったことを考えることで、わんちゃんたちの健康促進につなげて
楽しいワンライフを送りましょう!
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