皆さん、こんにちは。
ペットフーディストの松本です。
いきなりですが、皆さんは「フードローテーション」という言葉を聞いたことがありますか??
今日は愛犬の健康促進に役立つ「フードローテーション」についてお話できればと思います。
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目次
- フードローテーションって何?
- フードローテーションってなぜ必要?
- フードローテーションのメリットとは
- フードローテーションの注意事項
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1.フードローテーションって何?
近年ではいろいろなペットフードが増えたことで
栄養状態は向上し、わんこたちの寿命も長くなっています。
ただ、その反面、食事が固定化されてしまって、多様性が乏しくなっているとも言われています。
こうした食事の固定化から多様性を取り戻して、愛犬の消化能力を再生させる
1つの方法が「フードローテーション」です!
フードやおやつを定期的に変えることで、様々な食物を取り込むことにつながり、消化器は常に新しい食べ物に備えて高い消化能力を維持しようとしてくれます。
2.フードローテーションってなぜ必要?
〇フードローテションが必要な理由
初めて食べる与えるおやつの時に
「少しづつ時間をかけて与えてあげてください」といわれたことはありませんか?
これは、犬の消化器官が急激な変化に適応するのに時間がかかるためなんです。
でも私たちは毎日・毎食違うものを食べますよね。
その際、切り替えに時間をかけたりはしないですが
人間は犬よりも特別丈夫な消化器を持っているのでしょうか?
実はそんな事はありません。
例えばワンちゃんは胃酸が強く、雑菌に強いといわれています。
野生のころから、食べ残しを土に埋めて、掘り返して食べてもお腹を壊さないように
胃酸によって食中毒の原因となる雑菌から守っているからです。
すべての雑菌に対応しているわけではないですが
それでも抵抗力は高いと言われています。
〇なぜ、急に切り替えてはいけないのか?
なぜ、雑菌にも強い胃酸を持つわんちゃんなのに、フードを急に変えたら
下痢や嘔吐をしてしまうことがあるのでしょうか。
これは現代の食生活の変化により
わんちゃんの体が特定のフードに適応しすぎてしまい、新しいフードに対応するための消化液の調整が追いつかないことが原因です。
わんちゃんは同じフードを長期間摂取することで、そのフードに適応した消化液を作ってしまいます。
そんな中、急激なフードの切り替えを行うと、新しいフードに対応するための消化液の生成が間に合わず、消化不良や下痢が起こってしまうんです。
そのため、新しいフードへの切り替えは徐々にゆっくり行うことが重要です。
徐々に切り替えてあげることで、わんちゃんの体が新しいフードに適応しやすくなり、消化液の調整もよりスムーズに行われます。
これによって、消化不良や下痢・嘔吐のリスクを最小限に抑えることができます。
3.フードローテーションのメリット
〇消化能力の維持
実は多くのお悩みは栄養不足によって起こります。
そんな中、フードローテーションを行い
消化能力の維持することが、わんちゃんが健康的な状態を維持し、栄養を効果的に吸収するためにとても役立ちます。
年齢が上がると白髪が増えたり、毛量が減ったり、足腰が弱くなったりすることがありますが、これらの問題も「栄養不足」も一つの要因だといわれています。
わんちゃんの消化能力を高めることは、栄養を十分に吸収し、体の機能を適切に維持するためにとても重要です。適切な栄養補給を行うことで、わんちゃんの健康を促進し、年齢や環境の変化に伴うトラブルを予防することができます。
〇食べ飽き防止
フードローテーションは、わんちゃんがフードに飽きるのを防ぐことができます。
特に療法食などの特殊なフードを摂取している場合などは、他の一般的なフードやトッピングを制限されていることがあるため、同じフードを長期間摂取すると食べ飽きる可能性が高まります。
そういう時には、複数のメーカーの療法食をローテーションさせることで、食べ飽きを防ぐこともできます。
ただし、療法食はメーカーや配合によって異なるため、獣医師や栄養士と相談しながら、わんちゃんの健康状態に合わせて与えてあげるようにしましょう・
〇アレルギーリスクの低減
特定のフードを長期間摂取すると、その食べ物に対するアレルギーを発症するリスクが高まると知られています。
フードローテーションを行うことでアレルギーリスクの低減にもつながります。
4.フードローテーションの注意点
フードローテーションを行うにあたり注意するべき点もあります。
〇原材料をしっかり確認する
フードに関してはなるべく内容の異なるものを選定するようにしましょう。
たとえば、いつもチキンを食べているわんちゃんに別のチキンのフードを与えても
あまり効果がありません。
いつもチキンを食べているなら、肉や魚など別の種類のものを与えてあげることで
よりフードローテションの効果が期待できます。
〇変化をよく観察すること
フードローテーションを開始した直後は、わんちゃんの様子や健康状態を定期的に観察するようにしましょう。異常な振る舞いや健康問題が見られる場合は、すぐに獣医師に相談するようにしましょう。
〇アレルギーについて確認しておく
わんちゃんに特定の食材にアレルギー反応を示す可能性がある場合、その食材を含むフードをローテーションさせないように注意する必要があります。
これらの注意点を踏まえて、適切にフードローテーションを実践することで、わんちゃんの消化能力を維持しながら健康促進につなげることができます。
ということで本日は「フードローテーション」についてご紹介させていただきました。
フードローテーションはわんちゃんの消化器を強くし、食べ飽きを防ぎ、将来のアレルギーまで軽減できる素晴らしい食事の方法といえますね。
ただフードローテーションも万能の方法ではないので、
わんちゃんの健康状態などに合わせて、おこなうようにしてください。
またおやつやトッピングをかえることも食の多様化につながり効果的です。
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それでは次回のBLOGでまたお会いしましょう!
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松本